こんにちは。
一向にコロナが収まる気配も無いどころか、再び感染拡大がえらいことになっている昨今ですが、普段から人のいるところを避けがちな自分はマスクを付けていること以外これまでとなんら変わることなく過ごしています(笑)
ただ、キャンプや釣りといったアウトドア関係はブームの影響でどこにいっても混雑しているので、最近はあんまり行けてないんですよねー残念ながら。
そんなわけで季節もいいことですし、誰も来ないような山の中に独り分け入って山菜を探してこようと思ったわけであります。
行き先はとりあえず北へと向かう
さて山の中を探すと行っても、時期やポイントを定めないとまともな収穫は望めません。
俺の住んでいるところの近辺ではすでにタラの芽なんかは伸びきってしまっているので、ある程度北の方か標高の高いところに行かないと適期をすぎている可能性大ってことです。
そこで過去に実績のある東北地方の某所にねらいを定めて出発することに。
というわけで東北道に乗って出発!
しばらくは流れもスムースで快適に走っていたが、山にさしかかって来たあたりでだんだん流れが悪くなってきた。
上り坂でスピードが落ちても気にしない車と、それを追い越そうと右に出てきたはいいが加速できない軽自動車などなど相変わらずカオスな感じで渋滞してきました。
我が家の車はMT車で、レーダークルーズコントロールは付いていても時速30Km以下では使えないためストレス溜まりまくりです・・・
そんな感じでトロトロ走っていたら高速道路の両サイドにいい感じの雑木林が広がっている光景が目に入ったので、今日はこの辺で探索してみることに。
というわけで、栃木県某ICで降りてポイントを探します。
さっそく道路脇にコゴミを発見!
農家が立ち並ぶ細い道をクネクネと走り、なんとなく山に近づいてきたかなというあたりで道路脇に見慣れた山菜を発見!

道ばたに生えたコゴミ(正式名クサソテツ)
これ、アクがなくておいしいんですよね!
我が家ではサッと茹でてから冷水で冷やし、めんつゆとマヨネーズ、鰹節をかけて食べるのがお気に入り。
この場所では一握りくらいの量しか取れなかったけど、ちょっと摘まむのには十分です。
さらに回りを見渡してみると、雑木林の中に入っていく細い道を発見。
なにかありそうな気がしたのでズンズン進んでいくと、なんと!意外にもなんにもありませんでした(笑)
しかたなくうつむきながら来た道を引き返していると・・・
道ばたの落ち葉の積もったところにヨメナがたくさん生えてました。

食べられる雑草、ヨメナ
これ食べられるのは知ってたんだけど、わりとどこにでも生えてる雑草なんで逆に食べたこと無かったんだよなぁ。
育った環境がいいのか茎も太くて美味しそうなので、せっかくだからこの機会に味見してみようということで採取。
すぐに片手で持ちきれないほどに取れたのでここでの採取は完了、次のポイントを探します。
すぐ近くにダムを発見、行ってみることに
GoogleMapの航空写真であたりを探っていると、すぐ近くにダムを発見!
まわりを山に囲まれていてなんだか雰囲気がよさそうなので、早速行ってみることにします。
というわけで、車を5分ほど走らせてダム横の道路にやってきました。

ダム湖畔からの眺め
思ったより小さなダム湖だけど日当たりもよくて期待できそう。
一番奥には駐車場と公園もあるようなので、いったんそこまで行って次の計画を練ることにします。

トイレ休憩中
さて、一休みしてから公園周りを軽く偵察してみたがなんとなく綺麗すぎて山菜の気配がなさそうだったので、来た道を戻りながらポイントを探していると道路わきに駐車できるスペースとそこから山の中に入っていけそうな場所を発見。
いざ、山の中へ!
藪をかき分けながら入っていくと足元に早速食べられそうなものを発見しました!

食べられる山菜「ミズ(ウワバミソウ)」
落ち葉の中から綺麗な緑色の新芽を伸ばしているのが「ミズ」という山菜です。
ウワバミソウともいい、水辺や湿った場所に群生していることが多いので簡単にまとまった量を収穫できそうなのがうれしいですね。
これはまだ小さいので食べるには適しないですが、旬は夏で太く育った茎を食べるらしい。
ですが、俺はいまだに大きいものを見つけたことがないので、いつかは食べてみたい山菜の一つです。
さらにズンズン進んでいくと、今度はもっといいものを発見!

山菜の女王「コシアブラ」
これは「コシアブラ」の新芽です。
タラの木と同じウコギ科の植物で、新芽を採取していきます。
この写真くらい葉が伸びていても食べられますが・・・

コシアブラの「筆葉」
葉が開く前、こんな感じの状態のものを「筆葉」といい、珍重されているようです。
おそらく翌日には葉が開いてしまうと思うので、タイミング的に天然もので見つけるのはなかなか難しいかもしれません。
なんだか幸先のいいスタートで楽しくなってきました^^
さ、どんどん行きましょう!
森の中は林業の人が通ったと思われる道らしきものがうっすらとありますが、基本的にはいろいろな植物が伸びてきていて歩きづらいです。
しかもこの日は4月にしては非常に暑かったので、うっかり半袖で来たのが失敗でした・・・いろんな棘の生えた蔓で腕が擦り傷だらけ。山に入るときは必ず長袖を着るようにしましょうね。
そんな感じで進んでいくとまたもコシアブラ。しかも群生してる!

コシアブラの群生
個人的にはコシアブラって見かけることが少ないし、あっても少しだけというパターンが多いので群生しているのは初めて見ました。
めっちゃテンション上がる!!
いくつか食べごろな奴を貰い、ふと足元を見るとここにも食べられるやつがいました。

山椒の幼木
山椒の木が生えてました。
まだ木が小さいので葉っぱ一枚だけ貰い、軽く叩いて匂いを嗅ぐととってもいい香り!
これはよく、うな重や和食の上にちょこんと載ってるアレです。
スーパーなんかだと「木の芽」というなんともザックリな名称で売られているんですが、ほんのちょっとしか入ってないのに地味に高いんですよね・・・
さらに奥地へ・・・
さてさて、お次に発見したのはこちら。

綿毛を被ったゼンマイ
うっかり見落としそうなところにひっそりと生えていたゼンマイ。
これも一つ見つけると周辺に密集して生えてることが多いです。
食べるにはあく抜き作業がすごくめんどくさいですが、乾燥させて保存することもできるらしいので採取していきます。
同じシダ植物でも最初に出てきたコゴミなら軽く茹でるだけで美味しく食べられるんだけど、ゼンマイでそれをやったらエライことになるので注意しましょう(笑)
そしてその脇に生えていたゼンマイに似たこれ。

謎のシダ植物??
なんでしょう?
写真のもので全長30センチくらいあり結構デカい。
そして毛が凄い。綿毛というレベルではなくてかなりゴワゴワしてる。
種類が分からないので取らなかったけど、シダ植物には毒のあるものがないので美味い不味いを別にすれば食べられるよ!という出所不明なあいまいな知識があったんだけどどうなんだろうね?
もし種類が分かる方がいたら教えてください。もし食べられる奴なら次回食べますので!
そんなこんなでさらに道のない斜面を強引に登っていくと、少し開けて明るくなってきました。

ウルイ(オオバギボウシ)
まだ小さいけどウルイがポツポツと生えているのを発見。
これは林道なんかでもよく見かけるんだけど、いつも小さすぎで収穫しないパターンの山菜です。
食用で売ってるような大きなサイズって見たことないんだけど、自然界ではそんなに大きくならないんでしょうか?
そして一緒に生えていたコイツ。

カタクリ?
カタクリの葉に似ている気がするんだけど、葉の付き方がちょっと違うような・・・
調べ方が分からず正体不明なままです。
これもご存知の方がいらっしゃいましたら教えてくださいね!
山の中を2時間ほどさまよい続け・・・
楽しい時間はあっという間に過ぎていくもので、気が付いたら2時間も山の中をウロウロしてました(笑)
収穫した山菜を突っ込んでいたウェストポートも満タンになってきたので、この辺で車に戻ることにします。
もちろん、帰り道も獲物を探すのは怠りません。

傘の開いた「ヤブレガサ」
モミジの葉っぱのようなこいつは「ヤブレガサ」
葉の切れ込みが深くて破れた傘みたいだからこの名前が付いたそうです。
そのまんまの名前ですね。
これによく似た山菜で「モミジガサ」というのもあり、切れ込みが浅いタイプです。
どちらもおいしく食べられる山菜です。
上の写真だとすでに育ちすぎなので・・・

食べごろサイズな「ヤブレガサ」
このくらいの傘が開く前が食べるにはベストです。
ほとんど傘が開いたものしかなかったのけど、なんとか数本だけいいサイズがゲットできました。
そしてそして、ダメ押しで山ウドも発見!

山ウドの新芽
山ウドゲット!
・・・
あれ、山ウドってこんなだったっけ?
念の為茎を折って匂いを嗅いで見ると、ウドの清々しいいい香りがする。
うーん、間違いないはずなんだけどなんだか違和感が・・・
きっと成長具合で多少見た目が違うんだろうと納得し、持って帰ることにします。
採取終了!
帰り道は時間に余裕があったんで下道を使ってのんびりドライブしながら帰ってきました。
やっぱり高速道路は早いけど、景色が単調で飽きるんだよねー
時間さえ許せばいろんな町並みを眺めながら走るのが好きですね。
まぁ、そんな話は置いといて本日の収穫はこちらです。

本日の収穫!
ドーン!
結構いい感じ^^
左上から順に山ウド、ヨメナ、ヤブレガサ、タラノメ、コシアブラ、コゴミ。
特に今回はコシアブラがたくさん採れて大満足!
天ぷらはもちろん、炊き込みご飯やおひたしにしても美味しいんで食べるのが楽しみです!
それでは、今回はここまで。
次回は調理していきますのでお楽しみに!