こんにちは。
前回、飼い猫のみーたが口内炎になったという記事を書きました。
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愛猫みーたの口内炎との闘病記1
こんにちは。 我が家ではみーたとクックという2匹の猫を飼っているんですが、みーたが急に餌を食べなくなり病院に連れて行きました。 検査の結果、口内炎ができているとの診断。 そのときは「なんだ口内炎か、た ...
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この記事を書いたあと、今後の事を色々と考えていました。
これまで見てくれた先生は悪性の腫瘍じゃ無いと言っていたが、そもそも初回の診察時に腫瘍自体を見落としていたこと。
その次にちらっと見ただけで何の検査もせずに悪性では無いと診断を下したこと。
そしてあっさりともう治らないと言って投げ出してしまったこと。
この悪性ではないという言葉は信じたいが、この先生を信用していいのかどうか次々と疑問が頭をよぎります。
悩みに悩んだ結果、別の病院で見て貰うことにしました。
新しい動物病院へ
そして週末になり、車で30分ほどのところにある動物病院にやってきました。
ここはCTやMRIなど最新の機器がそろっていて、先生やスタッフの数も多くきちんと検査してくれそうな感じです。
初診の受付を済ませて車で待っていると、スタッフの方が呼びに来てくれました。
さっそく診察室に入り、前の病院での診察結果などを説明しました。
先生はみーたの口の中をのぞき込んですぐに「大体わかりました」と言ってケージへ戻してしまいます。
あれ、もしかして手術とかで簡単に治るパターンかな!?と一瞬期待しましたが次の言葉を聞いて一気に絶望へと突き落とされました。
「すぐに検査しましょう。できれば今日このまま入院させてください。」
予想もしなかった言葉に絶句してしまいました。
「大きな腫瘍が確認できました。良性か悪性かはわかりませんがすぐに組織を取って検査したほうがいいです」
ここまでは前の病院での「悪性じゃない」という言葉を無理矢理にでも信じようとしていましたが現実を突きつけられました。
それでも万が一悪性だったら、癌だったら・・・一日でも早く治療することでまた元気になるかもしれない。
そう思って入院、検査して貰うことにしました。
入院させるにあたってのいろいろなこと
入院となれば当然飼い主がずっと付いているわけにはいきません。
とくにみーたは他人には絶対懐かず、知らない場所は大っ嫌いな性格&超ビビリ。
そんな子をいきなり入院させるのは酷だとは思いましたが、今後の治療に関する大事な第一歩ですので心を鬼にして先生達にお任せすることにします。
スケジュールとしては今日(金曜日)はそのまま一泊。
土曜日に一日かけてレントゲンを撮ったり血液検査などなど体調チェックなどをして手術出来るかどうかを確認すると言うことです。
そして日曜日に全身麻酔をかけて腫瘍の組織を取ったり、CTで他の場所に転移していないかなどの詳細を調べ、月曜日に退院という流れだそうです。
まさかそのまま病院に預けることになるとは夢にも思っていなかったので戸惑いながらも診察初日は終わりました。
そして土曜日・・・
病院に預けた翌日の夜にふたたび病院にやってきました。
今日はレントゲンや血液検査の結果を見せて貰います。
結果・・・レントゲンはめっちゃ綺麗で異常なし!血液検査もすべて正常値と老猫(13歳)ながらも素晴らしい結果だとと先生に褒めて貰いました^^
なんとなく希望が湧いてきた気がしますが本番は明日の検査です。
帰り際にみーたのところに案内して貰い、しばらく頭を撫でてからお別れしました。
検査が終わってお迎えの月曜日
検査当日の日曜日は病院から何の連絡もなく一日が過ぎました。
事前に「なにか有ったときだけ連絡します」と言われていたので便りが無いのは元気な証拠!ということでホッと一安心です。
月曜日の夜、仕事が終わってすぐに病院に向かいました。
診察室に通されるとそこには変わり果てたみーたの姿が・・・口からご飯や水を食べられないので、鼻からチューブを入れて流動食を入れていたようです。
それはいいんですがチューブが外れないように鼻やおでこに縫い付けてあるのが痛々しくて見てられませんでした・・・
そして検査結果ですが、組織サンプルの正確な検査結果がでるまで1週間ほどかかるがおそらく悪性の腫瘍で間違いないだろうということでした。
さらにCT画像を見せてもらい腫瘍のある舌の付け根の裏側部分から舌全体~喉の方にまで浸潤が広がっている、場所的に完全な切除が出来ないことなどを説明されました。
ひとまず切除出来る部分は切ってくれたようですが相変わらず舌がうまく動かないようでよだれは止まらないままです。
最悪の事態も覚悟していたつもりでしたが、やはり実際に宣告されるとものすごいショックですね。
と同時に妙に冷静な自分もいてなんだか不思議な感覚でした。
今後の治療方針について
今後の治療方針について説明を受けました。
「放射線療法」
腫瘍に放射線を当ててがん細胞を減らす・増殖を抑える。
今回の場合だと6回~7回に分けて放射線を当てることになるとおもうが、そのたびに全身麻酔を掛けるため体への負担が大きい。
そこまでしても完治させることが目的ではなく癌の進行を遅らせるくらいしかできない
「薬物療法」
抗がん剤の投与
今ある腫瘍にどの程度の効き目があるかは試してみないと分からない。
効果があったとしても完治はしない。
今後、ほかの臓器などに転移してしまうのを予防する効果は期待できる。
どちらにしても完全に治療することは不可能で、癌の進行を遅らせることしか出来ないということ。
つまり、みーたとのお別れの時が確実にそこまで来ている。
その事実に胸が苦しくなって涙がこぼれそうになりました。
先生からは「検査結果が出る1週間後にまたきてください。そのときまでに今後どうするのがみーたちゃんにとって一番いいのかよく考えておいてください」と伝えられました。
3日ぶりに帰宅したみーた
鼻にチューブを入れられエリザベスカラーを付けられた姿で帰宅したみーたですが、さすがに3日間の病院生活で疲れ切ってしまったのかコタツに入ったままずーっと寝てます。

チューブとエリザベスカラーとつけて座椅子で眠るみーた
我が家にはもう一匹クックという猫が居るんですが(みーたの姉妹)普段は仲良く一緒に寝ていたはずなのに、病院帰りのみーたには近づこうとせず視界に入っただけでもの凄い勢いで威嚇し始めました。
まぁチューブとエリザベスで普段見慣れたみーたとは全く違う姿なので仕方ないかなと思いながらも、姉妹にまで拒絶されたみーたの気持ちを思うと切なくなるばかりです。
そして夜になり、コタツから出てきたみーたが部屋をウロウロし始めました。
なんだかいつもご飯をあげているお皿を気にしているようだったので、チュールをあげてみるともの凄い勢いで食いついてきました!
といっても舌を使って自分で食べることが出来ないので、指先にチュールを乗せて口の中に入れてあげました。
食べられた量よりも床にこぼしたり口の周りをベチャベチャに汚したチュールの方が多いような状況ですが、まだ食欲があることに嬉しくなり「まだ元気でいてくれるかも」という希望が少し見えたような気がします。
まだ始まったばかりの闘病生活ですが、これからもずっとみーたと一緒に頑張っていこうと思います。